ちあきのあったかコミュニケーション

やかたちあきのブログ
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冬休みも終わって学校が始まり、
やれやれやっと静かな日々を取り戻した~とホッとしていたある日、
学校から帰ってきた息子ぽこちゃんが言いました。

「あさって使うから、体育帽ちょうだい」

私「えー(なにを唐突に)、体育帽?そもそも2学期の終わりに持って帰ってきてたっけ?
洗たくかごにも入ってなかったし、お母さん知らんよぉ」

ぽこちゃん「お母さんが『ゴム付け替える』っていって受け取った」

私「いや、知らん。部屋のどこかにまぎれてるんじゃないの?押し入れの中とか見てみたら?」


こんなやり取りの後、ぽこちゃんは何度も洗濯かごをひっくり返してみたり、
自分の部屋を見回したりしましたが、体育帽は見つかりません。


ぽこ「どうしよう。あさって使うのに」

私「ゴミに出したわけじゃないんだから、部屋のどこかにあるでしょ、探したら絶対出てくるって」


私は(またいつもみたいにどこからか出てきて「探したらあったー」って
言ってくるだろう)と思いました。しかもそんな会話をしたことも忘れて、
数日後に迫る産業カウンセラー学科試験の勉強に没頭していました。


しばらくして、コーヒーをいれに台所に向かう時、
ぽこちゃんの部屋のただならない状況に私は思わず足を止めました。

見るも床いっぱいに物・物・物(私にしてみれば、
ぜひゴミ箱に入れていただきたいと思うもの)で埋め尽くされていたのです。

私は一瞬言葉が出ませんでした。


私「どうしたのこれ」

ぽこ「体育帽探してるの」

私「だからって、どこからこんなたくさんの物(ゴミに見える)でてくるの」

ぽこ「押し入れのものを全部出した」

私「…………」



私「前に『部屋きれいにした』って喜んでたけど、ただ押入れに詰め込んだだけだったのかい」

ぽこ「…………」


ああ、気まずい雰囲気が。
(今部屋のことを言っちゃうと、体育帽が見つからないのと部屋を散らかしたことで、
泣き面に蜂)と思った私は言いました。

「まぁ、すみずみまで探してみなよ、きっと見つかるよ」(成長したなぁ~私)


叱られると思ったのか、ぽこちゃんは「うん!」と安心したようで、
またたくさんの物をガサゴソとひっくり返したり退けたり始めました。


でも、夜まで探しても体育帽は見つからなくて、
片付けようにも何から手をつければいいか分からない状態。
翌朝あらためて部屋を見たぽこちゃんは、ため息をついて学校に行きました。

帰ってきてからも、足の踏み場がない床、体育帽は見つからないし、どんより気分だったみたい。




見かねた姉のるなちゃんは、「これ使ったら?」と、
自分がかつて使っていた体育帽を出してきてくれました。

ぽこちゃんはいったん受け取りましたが、体育のある当日、持っていかなかったんです。


帰宅したぽこちゃんに私は聞きました。
「どうして借りた体育帽持っていかなかったの?」

ぽこ「だって自分のじゃないといやなんだもん」

私「そうだったの、じゃ、やっぱりみつけないとね」

ぽこ「うん」


それからの毎日が、大変。

片付けなくちゃ。  でも遊びたい。  しかも体育帽もなくて困るし。
散らかってる部屋はみたくないし。

ぽこちゃんの現実からの逃避・葛藤が続きます。
自分の試験のことで頭がいっぱいだった母からは
「片付け終えてから遊びなさい」と小言を毎日言われるし。

ぽこちゃん、だんだん元気が出なくなってきちゃった。





そんなある日、ぽこちゃんが、寝室のたんすと壁の隙間から自分の体育帽を見つけたんです。

「お母さん!お母さん!体育帽あったよ!やっぱりここにあったよ!」

私「えー?なんでそこに? そうか、ゴム紐つけるって言って裁縫箱の上に置いたのが、
たんすの隙間に落ちちゃったんだね、ぽこちゃん、ごめん!!」

その言葉を聞いたぽこちゃん、泣き出しちゃった。





私「ごめんよ、お母さんが自分で受け取ったくせに忘れてたんだね」

ぽこ「……そうだよ、僕はちゃんとお母さんに渡したのに、お母さんはもらってないっていうから、
部屋中探してぐちゃぐちゃになったんだよ、だから片付けるのもいやだったんだよ」




私「本当にそうだね、お母さんが受け取ったこと忘れているくせに、
ぽこちゃんに『探しなさい』って言って、ぽこちゃんは部屋のものを全部出して探してみたけど、
やっぱり見つからなくて、それで毎日『片付けなさい』って言われていやだったよね、
ぽこちゃんは悪くなかったのにね、お母さんが覚えてさえいれば、
きれいに整頓されていた部屋を散らかすこともなかったのにね。本当にごめんね」


ぽこ ……涙……





何かに没頭していて、家族のことをおろそかにしてしまうことって、今迄にもありました。
でも今回は、なんだか大きな問題だったなぁ、と振り返った私でした。


わが子よ、母を許しておくれ。
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