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昨日、転職活動をはじめて数ヶ月になるAさんとお話をしました。


彼は、これまで十数社応募したけれど、すべて不採用となってしまい、

「ことごとくダメでした」と苦笑いをしています。

「それで、ここ見つけたんですが」

と、言ってインターネットで検索した会社数件の情報を見せてくれました。

でも、話を聞いていると、

チャレンジしてみたい!ということではなくて、

その会社に応募できない理由を語っているのです。

Aさんが、できない理由をあれこれ述べた後、

私はAさんに尋ねました。

「今まで不採用になった会社ですが、

これら、本当にやりたかった仕事なんですか?」



Aさんはしばらく黙って考えてから、口を開きました。

「……いいえ、違うと思います」


「それらの会社に、ご自分のやってきたことや能力など、

十分にアピールできてきたでしょうか?」


「いいえ、会社毎に求められる情報は違いますが、

求められる以上のことはやらない、という意識があって、

それ以上のアピールをすることは“でしゃばり”であって、

いけないことと思っていました。

それに、自分のやりたい仕事ではないから、

消極的な応募になっていたと思います」




「今回はどうでしょうか、仕事の内容は……?」
「これは、とても難しいジャンルです。
今まで自分はここを避けて通ってきました」
「どうしてですか?」
「自分には無理だと思っていました」
「それは誰かに言われたのですか?」
「最初に勤めたところで、よく仕事を非難されました。
『こんなんじゃ製品にならない』とかいろんなこと……
もちろんそれは自分の仕事の結果と受け止めていますが、そんなことが多くありました。しかし……」


そして彼は、仕事のうまくいかなかったことを指摘されるだけでなく、
人格を否定されるようなことをこれまで言われてきたことを語ってくれました。

私は言いました。
「人は、そんなことを言われ続けると、萎縮してしまって、

できることもできなくなってしまうんですよ。

のびのび仕事ができなくて、持っている能力を発揮することができないんですよ。

Aさんは本当は、このようにお仕事を長年やってこられたキャリアとか、
築き上げてきたノウハウとか、たくさんの素晴らしい能力を持っている方なのに、
そのような能力の芽を摘むような環境にいたことで、
必要以上に自己否定をするようになってしまったのでは?」

Aさんはしばらくうつむいていましたが、こういいました。

「環境に依存しているのはよくないとは思いますが……」

そして、今回興味があって取り出した会社の情報を見て、

「この仕事は難しいんですよ」と言います。

私は聞いてみました。
「どうしてこの難しい仕事に関心をもっているんですか?」

するとAさんは、

「これは、自分は避けて通ってきたけれど、

いずれは向き合わなきゃいけないものなのかな、と思っていました。

“課題”なのかな、って」


「なるほど!課題!」

「そうです」


「今、幸か不幸か、この(失業)状態です、

言われてみれば、今まで応募した会社には、

本気じゃなかったような気がします。

先日応募したあの仕事も、世の中に必要な仕事で、

やっている人たちも素晴らしい人たちだったけれど、

自分のいるところではない、という気がしました」

「うん、うん」


「この仕事は、今までずっと避けていて、見ないふりをしてきたけれども、

やはり、通らなければならないものだと思います」


「そうですか!今までAさんは、自分で自分の可能性にフタをしてきたけれども、

今、新たに向かっていくところが見えたんですね!」


そしてAさんは、力強い目と、力強い声で、

「ありがとうございました!」

と、帰られました。



これを読んでいるあなたは、どう思われましたか?

私は、“人は自分のやるべきこと・やりたいことがわかれば、

自分で道を開いていけるものだ”と確信しました。

(実際の会話ではもっとたくさんのことをお話しましたが、

ここでは要点をとりあげてみました)

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